喫煙者にとっては、このニュースは衝撃だったのではないでしょうか。全路線の新幹線車両内でたばこを吸える場所が一切なくなってしまいます。
東北・上越・秋田・山形新幹線については2007年にすでに廃止、北海道・北陸・西九州新幹線については開業当初から全面禁煙。
のこる東海道・山陽・九州新幹線についてもとうとう、喫煙ルームが全面廃止となります。
開業から2024年で60年だそうで、当初は全席喫煙だったのが全面禁煙となる、ということはもう「時代の流れ」というしかなさそうです。
とはいっても、喫煙者だって長距離移動をすることは当然ながらあります。今回で車両においては全面禁煙になってしまうので、それ以外の場所、つまり新幹線の乗降車前後のタイミングにおいて、たばこを吸えるところがどこにあるのか、を調べてみました。
喫煙ルームだったところはどうなるの?
新幹線のすべての喫煙ルームが廃止となります。
では、これらの車両にあった喫煙ルームスペースはどうなるのでしょうか。
JRさんのお知らせによると、「災害等への対応力強化を目的として、非常用飲料水を配備します。」とのことです。
喫煙ルーム廃止後、2024年の春以降に順次配備していくようですね。
車内で吸えない!どこなら吸えるの?【東海道新幹線編】
肝心の「じゃあどこ行けば吸えるの?」「乗る前(または下りたあと)に吸いたい」という、喫煙できる場所について調べてみました。
基本新幹線ホームには、排煙設備を整えた喫煙ルームを設置しています。
この記事では東海道新幹線のぞみの主要な停車駅における喫煙ルームの場所をまとめていきます。
東京駅
東京駅に停車する新幹線はたくさんあります。ホームに喫煙ルームの設置がありますので、場所を図にしてみました。ホームの端っこにあるケースが多いので、進む方向を間違えると引き返すのに大変です。
- 東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線
- 20・21番ホーム→1号車付近、14号車付近
- 22・23番ホーム→11・13号車付近
- 東海道新幹線
- 14・15番ホーム→11号車付近
- 16・17番ホーム→16号車付近
- 18・19番ホーム→16号車付近
品川駅
新幹線ホームには喫煙ルームはありません。
新幹線の改札を入ったところに2か所喫煙所が設置されています。
- 新幹線の南口コンコース内(南のりかえ口の改札を入ってすぐ)
- 新幹線の北口コンコース内(トイレ横あたり)
新横浜駅
新幹線ホームには喫煙ルームはありません。
- 西口改札コンコース内
- 東口改札コンコース内
名古屋駅
- 東京方面(上り)
- 14・15番ホーム→ホーム中央あたり
- 新大阪方面(下り)
- 16・17番ホーム→16号車付近(一番端っこ)
京都駅
新幹線ホームには喫煙ルームはありません。
八条東口改札付近にある待合室横に一か所だけあります。
新大阪駅
新幹線ホームには喫煙ルームはありません。
中央改札口付近のコンコース内に一か所だけあります。
かつて喫煙者だった私の考え(現在は非喫煙者)
現在のわたしは喫煙者ではありませんが、喫煙者であった時期もありました。ですので、喫煙者の「たばこが吸えないツラさ」もわかる立場にあります。「分煙」という考え方から、喫煙者を「完全に追い出す」ような流れにもいささか疑問があります。
喫煙者にとっては、リラックスできる手段として、集中力を高める手段として、そして時にはコミュニケーションの場という役割を果たすこともあります(かく言うわたしも20代の会社員時代、先輩と仲良くなるために喫煙室に通っていました)。
健康志向が高まるこの頃ですので、喫煙者はマイノリティ、どちらかというと煙たがられる存在のようになってしまいました。受動喫煙問題をはじめ、たばこのにおいに不快感を覚える人の割合の方が圧倒的に増えた現在に対応、というところでしょうか。